食べ物について考える。農業のあり方とは。消費者参加型農業を目指して。

福岡県 結の実農園

新着情報 野菜の栽培技術

ガーデニング初心者の為の種まき(覆土編)

投稿日:

おはようございます。

今年の4月も定期的に雨が降り、夏野菜用の畑の準備が出来てません(T . T)

夏野菜苗

夏野菜苗


苗達から、早く畑に出してくれ〜という声が聞こえてきそうなくらい、ハウス内がパンパンです(; ̄O ̄)

最近、種まきシーズン中という事もあり、近所で家庭菜園をされてる方から「種を播いたけど、芽が出ない」という話(相談?)をされましたf^_^;

ホームセンターや農協などで苗を購入するのも1つの手ですが、やはり美味しい品種を作りたい、ガーデニングをもっと楽しみたい!って方は、種から育てる事をお勧めします^ ^

そこで、ガーデニング初心者でも失敗しない種まきの方法をお伝えします!(ポットやセルトレイ播きの場合)

種から芽が出ない原因は、いくつかありますが、一番に思い当たる節が、覆土(ふくど)です。

覆土とは、種を播いた後に被せる土の事です。
種をまく「深さ」と考えてもらえると分かりやすいと思います。

発芽には、この覆土が大きく左右しますf^_^;

私も就農1年目、2年目は、よく失敗していましたf^_^;

なぜ、この覆土が大事なのかというと、野菜の種には、光を好む種と嫌う種があります。

発芽する際に、光があると発芽しやすい種を好光性種子と呼び、逆に光があると発芽しにくい種を嫌光性種子と呼びます。

なので、種の性質によって覆土(種をまく深さ)を調整します。

・好光性種子
セリ科、キク科、シソ科など。

・嫌光性種子
ウリ科、ユリ科、大根系、ネギ系、ナス科、ツルムラサキ科など。

畑に直接種を播く場合、好光性種子は、覆土を薄く(種をまく深さを浅く)し、嫌光性種子は、覆土を厚く(種をまく深さを深く)します。

ここだけの話、好光性質種子に関しては、光が無くても発芽しますが、嫌光性種子に関しては、光が当たると発芽する力が著しく低下するので、気を付けてください。

上記の内容を踏まえた上で、
◆初心者の為の失敗しない4つのアドバイス
①種の大きさを知る!

ナス科の種

ナス科種


写真の様に、同じナス科の種でも品種により、これほど違います。

覆土は、一般的に種子の大きさの2〜3倍で行います。

②鎮圧する!

鎮圧後

鎮圧後


種を播き、覆土した後は、表土を平らに均し、上から優しく押さえつけます。

この鎮圧は、種と土を、表土と土を密着させ、土壌中の水分量を均一にし、発芽しやすい環境を作ります。

また、発芽する際に、種の殻を剥がす役割があります。

しっかりと鎮圧しましょう!

あまり強く押えつけると、土壌中の空気層がなくなる可能性があるので、あくまで優しく、しかし、押さえつけますf^_^;

③同じ深さで播く!

同じ深さで播く

同じ深さで播く


種を播く際に、深さがバラバラになると発芽がバラつき、その後の生育に大きく影響します。

④発芽まで表土を乾かさない!

表土を乾かさない

表土を乾かさない


好光性種子の場合は、新聞紙をかけ、風で新聞紙が飛ばない様にします。

嫌光性種子の場合は、新聞紙をかけ、遮光できる板などを上に乗せて、発芽を待ちます。

以上の事に注意して種まきをしてもらえれば、基本的には発芽させる事が出来ると思います^ ^

ガーデニング生活をお楽しみ下さい(o^^o)

-新着情報, 野菜の栽培技術

Copyright© 福岡県 結の実農園 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.