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人参の豆知識

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人参 セリ科

人参には、大きく分けると2種類あります。東洋系人参と西洋系人参です。

人参の原産は、アフガニスタンなのですが、日本に伝わる過程で、ヨーロッパやアメリカを経て日本に入ってきた品種を西洋系と呼び、中国を経て入ってきたものを東洋系と呼びます。

私たちが普段食べている人参は、ほとんどが西洋系の人参です。東洋系人参の品種はほとんどなく、日本で栽培されているのは金時人参・沖縄のチデークニー・アフガニスタン原産の黒人参くらいだそうです。

人参と云えば、オレンジ色のイメージが強いと思いますが、実は他にも赤・黄・白・黒・紫など様々な色があり、色によって含まれる栄養素なども変わってきます。

オレンジ色は、カロテンがとても多く含まれています。カロテンは、抗発がん作用や抗酸化作用があり、動脈硬化予防や老化防止や肌・爪・髪を健康に保つと言われています。また、体内でビタミンAに変換され、肌の角質化を防ぐ作用や肌荒れ、乾燥防止にも役立つそうです。

赤色は、リコピンが多く含まれています。リコピンは、トマトなど一般的に赤い野菜に含まれる成分です。このリコピンは、カロテン以上に抗酸化作用が強い事が特徴で、動脈硬化の予防やがんの予防、美白効果などもあると言われているます。

黄色は、オレンジ色同様、カロテンを多く含んでおり、ビタミンAは、目の角膜を元通りにすると言われていて、眼精疲労やドライアイにも効果的です。長時間パソコンを使う人におすすめですよ。

白色は、あまり栄養素が無い様に感じますが、ペクチンと云う食物繊維が多く含まれています。ペクチンは、整腸を促し、便秘解消に効果的です。また、大腸ガンの予防にもなるそうです。その為、人参はダイエットなどにも使われる食材なんですよ。

黒・紫色は、アントシアニンが多く含まれています。アントシアニンは、ポリフェノールの一種で、ブルーベリーに含まれている事が有名ですね。アントシアニンは、ロドプシンの再合成を促進し、目の疲れを取り、視力回復に効果があるそうです。

また、人参の葉は根の部分に比べ、カロテンは2倍、タンパク質は3倍、カルシウムは5倍ととても栄養価が高く、捨てるには勿体無い部分です。
葉が手に入った場合は、捨てずに積極的に使いましょう。
レシピとしては、お浸しや和え物、天ぷらや炒め物など色々な使い方ができますので、是非お試しください。

人参間引き菜

人参間引き菜

人参は、年間通して収穫出来ますが、人参の美味しい時期は、冬です。寒さに当たり、甘味が増した人参を味わって下さい。

人参

人参


冬場のパンパンに張った人参は、人参同士が少しぶつかるだけでもこんな感じに割れます。美味しい証拠です。

保存方法
人参は、水が付いたまま保存すると傷んでしまうので、水を綺麗に拭き取り、新聞紙などでくるんで保存して下さい。

冬場などの涼しい場合は、直射日光の当たらない涼しい所で保存できますが、夏場などは、冷蔵庫の野菜室をお勧めします。

人参は風などが当たると萎びてしまうので、冷蔵庫に保存する際には、直接風が当たらない様に、野菜袋や新聞紙にくるんで保存して下さい。

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